ぎっくり腰とは?ぎっくり腰の主な症状と対処法
ぎっくり腰
ぎっくり腰になると、どのような症状が現れるのか?
ぎっくり腰とは「急性腰痛」の通称であり、何かの拍子に腰が痛くなる症状を指します。
腰に何かが刺さっているようにズキズキ痛んだり、立ち上がろうとすると腰が抜けそうな感覚を覚えたりするなど痛みの感じ方は人によってさまざまです。
臀部や足にしびれを感じる場合などは腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など別の病気が隠れている可能性があります。
他にも腰椎圧迫骨折など、ぎっくり腰ではない症状との区別が難しいため「寝ていれば治る」と思わず接骨院や整骨院で検査を受けましょう。
ぎっくり腰になってしまう原因・メカニズム
腰を曲げたり捻ったり、腰にかかる負担が過剰に生じたときに起こります。
就寝中の寝返り動作によってぎっくり腰が引き起こされることもあります。
また、靴を履こうと屈んだ時やくしゃみをした時などぎっくり腰は些細なことで引き起こります。
ぎっくり腰が起こる要因として、次のことが挙げられます。
・筋力の低下
・柔軟性の喪失など筋緊張が起こってしまう
・ストレスなどの心理的要因
など
この要因が重なり筋緊張が強くなると伸縮機能が衰えていきます。
ゴムバンドに例えると、極限まで引っ張り伸びきった状態となり、その後プチっと切れてしまいます。
筋肉も同じで日頃の負荷によって伸びきった状態が続くことでぎっくり腰になってしまいます。
「何もしていないのにぎっくり腰が起こった」という声をよく聞きます。
しかし、ぎっくり腰は何もしていないのではなく「身体のケアを何もしていない」ことがきっかけで引き起こります。
運動不足によって筋肉が弱くなり、血流が悪くなると柔軟性の低下も見られます。
ぎっくり腰の対処法
ぎっくり腰になってしまった際、まずは安静にしましょう。
無理に動いてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるため安静にすることが大切です。
痛めてしまっている部位は熱を持っていることが多く、保冷剤やアイス枕などをタオルでくるんで10分間アイシングしましょう。
アイシングをして患部の痛みが増してしまう場合や具合が悪くなってしまう場合は使用を控えましょう。
熱っぽさは2~3日で引いてきますが、発症してから3日間は湯船には浸からず、シャワーで済ませましょう。
また、ご自宅にコルセットやさらしなどがある場合は、腰の保護に使用することもおすすめします。
腰痛の種類によっては固定すると痛みが強くなることもあるため、ご自身の痛みに応じて使用しましょう。
痛みが落ち着いてきたらコルセットを外して、経過を見ながら日常生活の動作に戻していきます。
症状が出始めたらご自身で対処しようとせず、まずは医療機関や接骨院・整骨院で検査を受けることが大切です。
ぎっくり腰の施術方法と治療期間の目安
当院では根本原因を解決するため、患者さんのお身体がどのような状態であるかを検査をもとに確認します。
「いつ、どこで、何をして痛めてしまったのか」状況を確認し腫れや熱、しびれがないか関節の可動域、関節、筋肉に痛みやこわばりなどを確認させていただきます。
その他にも
・体温に異常はないか
・ 以前にも似たような症状を患ったことがある
・持病や手術の経験、かかりつけ医の有無
・体内にペースメーカーか金属が入っていないのか
・妊娠中かどうか
・交通事故に遭われたことがあるのか
なども確認させていただきます。
当院では熱や腫れがみられる場合にはアイシングを行います。
体内に金属、ペースメーカーを入れている方や特別な持病をお持ちでない方には低周波療法またはハイボルトなどの特殊電気療法を行い、神経や関節、筋肉など炎症のある部位に対してアプローチしていきます。
テーピングやコルセットなどの固定療法で腰のサポートも行います。
コルセットをお持ちでない方には購入のご検討もいただいております。
痛みが緩和したら血行を良くするために、無理のない範囲で少しずつ動かしていきましょう。
当院では痛みが強い期間はなるべく間隔を開けずに通院していただき、3ヶ月を目安に症状改善を目指します。
通院日数や来院回数などは患者さんのご希望に沿って施術計画をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
ぎっくり腰にならないための予防方法
まずは生活習慣を見直す必要があります。
日常での行動やくせの積み重ねで身体は形成しています。
こちらではぎっくり腰にならないための3つのポイントをご紹介いたします。
① 「運動習慣」
腰痛の予防として1日30分、週2回、軽く汗をかく程度の運動がおすすめです。
ウォーキング、ラジオ体操、軽い筋トレなどが挙げられます。
軽い運動は生活習慣病の予防にもつながります。
日常の身体活動が少ない、運動が苦手という方は、
・通勤や買い物のときに早歩きまたは大股歩きを心がける
・エスカレーターではなく階段を使う
・掃除や洗濯で身体を動かす
上記のように、日常生活から少しでも身体を動かす習慣をつけることから始めましょう。
② 「睡眠」
6時間未満または9時間以上の睡眠では腰痛の発症に影響を及ぼします。
睡眠は脳や身体の休養、免疫機能の向上、記憶の整理などパフォーマンスに大きく関わってきます。
まずは十分な睡眠時間の確保をしましょう。
日中の昼寝時間としては15分~30分が好ましいです。
また、寝具の見直しをして質の良い睡眠ができる環境を整えましょう。
③ 「水分補給」
1日に必要な水分量は約2ℓといわれています。
この内約1ℓは飲水量として補給する必要があります。
水、炭酸水、麦茶などを1時間ごとに補給することがおすすめです。
朝起きたときや寝る前にもコップ一杯の水を飲むことを意識しましょう。
腰痛に関するQ&A
Q. 腰痛によく効くストレッチ方法は何ですか?
A. 緊張した筋肉をほぐすストレッチが有効的です。
筋肉の緊張が和らぎ、可動域が広がり、腰椎への負担を軽減できます。
「腸腰筋のストレッチ」や「脊柱起立筋のストレッチ」がおすすめです。
Q. 腰痛の原因は何ですか?
A. 腰痛の原因は様々ですが、最も一般的な原因としては、筋肉や靭帯の緊張、椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などが考えられます。
まず、身体の状態を確認し、根本原因を見極め、症状改善を図りますので、ぜひ一度ご来院ください。
Q. 腰痛になったのですがお風呂は入れますか?
A. 38~40度のぬるめのお湯をいれ、みぞおちぐらいまで浸かるようにしましょう。
おすすめの入浴時間は、20~30分程度です。
Q. 腰痛の改善には腹筋を鍛えればいいと聞いたのですが、本当ですか?
A. 改善の効果は期待できます。
腹筋が低下することで、姿勢不良になり、腰痛の原因になりえることがあります。
腹筋を鍛えることで、正しい姿勢になり、脊柱や関節への負荷を均等に分散し、腰部の安定性を向上させることができます。
Q. ぎっくり腰を再発しないためにはどのようなことに気をつけて生活すればよいですか?
A. 「座り続ける時間を減らす」「お風呂で身体を温める」「普段から運動を行う」を意識して生活しましょう。
Q. 腰痛の施術を受けるときどのような服装で行けばよいですか?
A. 動きやすい服装でお越しいただければと思います。